教職員等職場復帰支援事業

四国中央病院では組合員の皆様の職域病院として、うつ病など心の健康問題で休職中の学校関係者を対象とした職場復帰支援プログラムを実施しています。

参加対象者

・うつ病やストレス関連疾患が原因で休職中の学校関係者で、病気の回復期にある方
・定期的に医療機関のフォローを受け、症状・生活リズムがある程度安定している方
・プログラム参加について主治医の許可が得られ、基本的に毎回参加できる方

実施日

毎週水曜日 9:30〜15:30 教員以外
毎週金曜日 9:30〜15:30 教員のみ

費用について

-健康保険が適用されます。
自己負担額は 220円程度です。
(ただし、保険点数の関係で若干変更となる場合がございます)
※規定により交通費が支給されます(詳細は利用時にご説明します)。

主なプログラム内容

◎教育プログラム…セルフケア、ストレスマネジメントなど
 ストレスの仕組みやストレス反応について学習し、ご自分にあった対処法を考え、復職後の生活に生かせるようにしていきます。

◎集団プログラム…社会生活技能訓練(SST)、グループワークなど
 SSTでは、主に人とのやり取りについて、復帰した場合のストレスフルな状況を想定し、ロールプレイ形式で体験し、よりよい対処法を学びます。一つのテーマや課題について話し合うことで、意見表明の仕方、ふるまい方などについて学びます。

◎心理プログラム…認知行動療法、グループカウンセリングなど
 自分の考え方の癖やパターンに気づき、客観的に見つめ、対応していく技術を身につけることで、バランスのとれた考え方を身に着けます。

◎個人面接…目標設定や現在の回復段階、課題などをスタッフとの面接で話し合っていきます。

◎その他のプログラム…レクリエーション、軽スポーツ、手工芸など
 芸術・工作(例:エコクラフトやグリーティングカード作成)で集中力を高めます。卓球などスポーツレクリエーションで体力向上を図ります。

※その他、さまざまなプログラムを用意しています。

利用までの流れ

申し込み受付は随時行っております。 人数の関係など、何らかの事情で参加できない場合もあります。ご了承下さい。

STEP 1 主治医に当院への職場復帰支援プログラムに参加したい意思を伝え、参加可能か、参加できる時期などについて相談してください。また所属校の学校長に連絡し、協力していただく必要のあることをお伝えください。申請書に学校長記入欄がございます。その後、当院のメンタルヘルス係まで電話で連絡していただき、メンタルヘルス相談の予約をして下さい。
STEP 2 予約日に来院していただき、担当スタッフがお話しをお伺いします。その際、職場復帰支援プログラムについて具体的な説明をさせていただきます。その後、当院の医師の診察の予約を取ります。予約日については後日連絡いたします。
STEP 3 予約日までに主治医の紹介状を用意し、診察時にご持参下さい。
当院医師の診察を受けます。※ここまでに2週間程度かかります。
※自家用車での通院の場合、紹介状に「自家用車での通院可」など、主治医からの許可を入れてもらって下さい。
STEP 4 診察後、参加可能となりましたら、主治医より必要書類をお渡しします。初回参加日を直接担当者と決めます。

よくある質問と回答(Q&A)

【参加資格などについて】

Q1 私立学校の教員ですが参加できますか?
基本的には公立学校共済組合である教員で、現在精神的な疾患で休職されている方が対象となります。しかし、私立・国立学校に勤務されていても、小学校から高校までの教員に該当する方を例外的に受け入れる場合もあります。

Q2 事務職ですが参加できますか?
可能です。学校関係者が対象となります(令和3年6月1日より)。

Q3 他の病院に受診しながらでも参加できますか?
参加できます。他の病院に受診している方は、プログラム参加前に一度当院の医師の診察を受けていただきますが、主治医の変更などは必要ありません。

Q4 愛媛県以外の人でも参加できますか?
参加できます。通院に問題なければ、どの県の方でも対象となります。


【プログラムについて】

Q1 プログラムにはどんな意味がありますか?
プログラムを通し、心理的な支えあいや交流を行い、自己の疲労感や不安感に対する気付きを学び、対人関係のスキル回復、向上を図ることを目的としています。
休職中のブランクを補う研修や技術スキルを高めるものではありません。

Q2 複数回の利用はできますか?
利用できます。一旦終了後、再度利用条件に当てはまることがあれば可能です。

Q3 毎回参加しないといけませんか?
原則として毎回参加していただきます。通院等やむを得ない事情の場合はその限りではありません。

【学校との兼ね合いについて】

Q1 学校で行う職場復帰支援システムとの併用はできますか?
併用は可能です。当院で実施するのは、医療機関による医療サービスとしてのプログラムであり、全く別のものです。

Q2 申し込みは学校を通す必要がありますか?
必要ありません。このプログラムは患者さん個人との契約で行う医療サービスのひとつです。参加を希望されるご本人が直接お問い合わせの電話をおかけください。 ただし、申請時には学校長が記入する欄があるため、プログラムへの参加を伝えていただく必要があります。

Q3 教育委員会とはどういう関係ですか?
医療機関としてのサポート施設のひとつではありますが、委託されているわけではありません。直接的な関係はありません。

Q4 参加状況が現場での復帰に影響しますか?
当プログラムは医療サービスの一環であり、個人情報は保護されます。したがって、プログラム中の様子などを第三者に知らせることはありません。ただし、参加者ご本人の希望により、情報提供等を行うことは可能です。

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